今シーズン2本めのマラソンを走りに高知県に来ています。2週間前、地元みよし市マラソン駅伝大会10Kmのレース、ラストスパートの急坂下りで痛めた右膝の調子がとても悪く、今一つモチベーションが上がりませんが、ここまで来たからにはがんばるしかありません。朝6時に食事を済ませ、みきゃんのキャップをかぶって、スタート会場の高知城西公園に急ぎます。まだ2月とはいえ、さすが南国、日差しに温かさが感じられます。ゲストランナーの金哲彦さんは龍馬のコスチュームで、LiLICoさんと一緒に楽しそうです。今日のマラソンはNHKのランスマの撮影があるようです。9時の号砲を聞き、しばらくは高知市街を走ります。 この辺りは道も平坦で、なんとか膝の痛みももっています。そして沿道の応援はとても暖かくキロ6で順調に走ります。この後、レース最難関、20キロ地点にさしかかると浦戸大橋の登りはきつく、一気に50mの高度を稼ぎます。すると、ここまでは何とか大丈夫だった膝の力が抜ける感じで、ペースダウンを余儀なくされ、よろよろと海岸線へ向かいます。しかし海岸に出ると、びっくりするスケールで大海原が視界に飛び込んできます。瀬戸内海と違い、島影は皆無、太平洋の水平線はわずかに丸みを帯び、海岸線には雄大な波がごうごうと押し寄せ、スケールの大きさに圧倒されます。このような風土というか地理的条件が人間のパトスをかきたてるのは本当のようです。龍馬たちが世界に目を向けるのもむべなるかなと思わせます。私も頑張らねば、どれほど足がいたくてもDNFはなんとしても避けなければなりません。エイドで、おいしい鰹めしをいただき、私設エイドではミカン、コーラ、チョコとみきゃん頑張れのエールをもらい、ほぼ枯渇した力を振り絞って、ゴール近くの急坂をゾンビとなって登っていると、嬉しくも沿道には妻も応援に駆けつけてくれています。ありがとう!
 これで少し元気を回復、春野陸上競技場に入ってからは、姑息にラストスパートして申し訳なくも5人ほどパスして、元気にフィニッシュテープを切っています。
 4時間37分かかっていますが、9016人中3058位、60歳代男子の部では666人中155位、自分に甘い私としては、まずまず及第点としておきましょう。
 レースが終わってみれば、足の痛みもさほどでなく、体力も温存され食欲も旺盛です。はりまや橋で鰹のタタキをおいしくいただいて、高知龍馬空港から最終便のFDAで名古屋に帰っています。フルマラソンは走っている間はつらくとも、ゴールすれば、思い出すのは、楽しいことばかり。2週間後の静岡マラソンもがんばります。
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